終活と断捨離

一時、流行語にもなっておりました終活と断捨離、あまり良いイメージを持っていない人もおられるようです。

その解釈の仕方も、人によってマチマチのようですね。

そういうわけで、ここであらためて、私の思うところの「終活」観と「断捨離」観を、書き留めてみようと思います。

そりゃ違う!と思われる方もおられるでしょうが、他の解釈を否定するつもりはありませんので、面白半分にでも読んでいただけましたら、幸いです。

断捨離とは

まずは、「断捨離」ですが、この言葉は、やましたひでこさんが本に書いたことであり、やましたさんの登録商標です。

日本人には、もったいない精神という美しい心がありますけど、あまりに凝り固まると、それまた精神的にも悪いということで、不要な物を「断ち」、「捨て」ることで、物への執着から「離れ」、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れるましょうということです。

ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用しているということですよ。(ウィキペディアより。)

 

たしかに、物に溢れ囲まれた生活だと、自分の人生に一点集中できなくなりますから、余計な執着は捨て去り雑念をなくすというのは、とてもいいと思います。

また、「得るは捨つるにある」といって、捨てることで、新しく入ってくるともいいます。精神の新陳代謝のためにも、溜め込んでいないで、どんどん入れ替えましょう。

 

しかし、何でもかんでも粗末に捨てるのがいいのかといえば、それもまた違いましょう。

経験や技術など、蓄積して磨かれていくものもあります。老舗の料亭では、おでんのタレを100年継ぎ足し続けているという話も聞きますね。

「物はこれを生かす人に集まる」といいますし、縁あって、訳あって自分のところに来たわけですから、愛おしく思って大事にいたしましょう。

来る者は拒まず、去る者は追わずという感じでいいんじゃないでしょうか。

なにごとも、バランスがだいじ。陰陽というもんです。

断捨離が行き過ぎて、苦手な人との付き合いを切るとか、仕事を辞めるとか、もう、言い訳のように使う人がでてきたりして、なんだかネガティブなイメージさえついてきたような気がしますけど、あまり流行語にまどわされず、正しく見て考えて行うことが肝心でありましょう。

終活とは

いまや普通名詞となり、パソコンの変換候補にも入ってきてますが、これも造語です。

就職活動の就活にかけているんですね。

週刊誌『週刊朝日』の元副編集長の佐々木広人氏が作ったのだとか。

「人生の終わりのための活動」の略とされております。(ウィキペディアより。)

素直に字面を受け取れば、老い先短い年寄りの活動だということになりますから、ネガティブなイメージはあります。

エンディングノートを作るとか、遺言を残すとか、葬式の準備とか、そんな話。

しかし、私はこれ、年寄りだけの活動じゃないと思っているので、あまり自分の余命とか死期にかかわらず、だれしも終活をしたらいいんじゃないかと思っております。

マハトマ・ガンジーの言葉に「明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。」というのがあります。

人間いつ死ぬかわからんのだから、自分のすべてを動員して、後悔のないように生きなさい、というのと同時に、明日死ぬんなら、どうでもええわと、刹那的になるんじゃなく、永遠に生きるかのように、成長を続けなさいということなんだと、私は解釈しております。

また、有名な「葉隠」には「武士道というは死ぬことと見つけたり」とあります。

自分の信条や理念を貫くためなら、死んでもやったるで、という心意気だと思っております。

生命を粗末にするという話ではなくて、武士には自分の命より大事なものがあるという心がけでありましょう。現代社会ならば、自衛隊員とか、警察官や消防隊員に、そういった心持ちがあるのじゃないでしょうか。

ガンジーは暗殺されましたし、現代の武士たちもいつ命を落とすかわかりません。

いつ死ぬかわからんという意識を持っていれば、自然と、後のことを考えて、常に身辺整理をしておこうという気持ちになるのではないでしょうか。

そして、今何をすべきかの選択の精度も上がるに違いありません。

死ぬ準備の前に、まずは生き延びる準備だとは思いますけど、人間誰しもいつかは死ぬし、その日は、期待はあっても予測はできません。

というわけで、老いも若きも、いざという時の心構えはしておくべきだと思います。毎日の生活に緊張感が出て、張り合いが出てくるかもしれませんよ。

 

私も、今はなんとなくダラダラ暮らしておりますけど、介護事業をしていて、タクシーの運転をしていた時は、よく事故死と過労死の可能性を考えておりました。

密かに、「社長死亡時マニュアル」というのを作って、事業継続に備えておったものです。これもひとつの終活といえるんじゃないでしょうか。

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