介護施設での虐待

025家庭内での虐待については、こちらの記事で書きましたが(⇒高齢者への虐待)、介護施設での虐待というのもあり得ます。

プロの現場なんですから、決してあってはならないことだと思うのですが、あるんですね。

身体拘束というのがあります。暴れる、体についているチューブなどを引っこ抜く、そんな利用者さんの面倒を見かねて、手をベッド柵に括り付けておくというのも一種の虐待になります。人手不足の現場では難しい問題です。

利益優先で、あきらかに職員不足なのに利用者をたくさん受け入れて、その結果、ネグレクトっぽくなっている事業所もあるかと思います。行政の監査もありますが、事業所が多すぎて現実的には書類上のチェックくらいしか、できていないようです。

職員の人間性に問題がある場合もあります。あんまり介護の精神、奉仕の精神のないまま、介護の世界に入ってきた人がいないとは限りません。少々難ありでも、人手不足なんで、雇ってしまうんですね。雇ってからの育成や教育まで手の回らない事業所は多いです。

こちらは暴力やセクハラなど、悪意があっての虐待です。面白半分というのもあるでしょうが、人間の尊厳を傷つけるのが目的です。ストレス発散の要素もあります。自分より弱い立場にある要介護者に強く当たることで、自分の存在価値を確認するという精神構造になっているのかもしれません。

そんなバカな! と思われるでしょうが、すべての介護職員がいい人だとは限りません。ほとんどの人は介護の現場の中で自然と慈愛の精神を発揮して、人生の先輩である高齢者を敬おうとするものですが、精神構造のおかしな人は混じってきます。これは介護の世界だけでなく、どんな世界でもそうでしょうが。

問題なのは、チェック体制が甘く問題発覚、解決が遅れることです。介護業界にも身内に甘い体質はあります。うやむやにして波風立てずにおこうという体質ですね。これは日本の組織に共通する体質でしょう。

こういうのは、経営陣がどれだけ真剣に取り組んでいるかという問題になります。社長の人格が反映されるところでしょう。

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