高齢者への虐待

045子供への虐待は、たいへんな社会問題になっておりますが、高齢者への虐待も多いです。

親への恩返しのために死ぬまで一生懸命介護をしようと心に決めていたのが、介護生活が長くなっていくうちに、だんだんプレッシャーになりストレスになり、親がわがままに感じられるようになり、とうとうぶち切れてしまうというパターンが代表的です。

長男による母親への虐待がいちばん多いと聞きました。女性は子供の面倒を見てきた経験がありますので、おむつ交換などの下の世話も比較的抵抗がないけれども、男はダメな人が多いようです。

また、男は自分一人で問題を抱え込み、ほかの人に頼ったり相談したりしない傾向が強いです。息子といっても、50代とか60代ですので、世間一般的に言えば頑固ジジイです。そういう人に限って、先の見通しがつかなくなり、悲観して、親を殺して自分も死のう、という考えに至ってしまうのですね。

虐待には、殴るけるということもありますが、介護放棄、ネグレクトというものもあります。おむつ交換などをしない、寝かしっぱなし、食事も枕元に置いておくだけ。

するとどうなるか容易に想像できるかと思いますが、想像できない方のために状況を書きますと、ベッドはうんちだらけで、おしりや背中には褥瘡ができてひどい状態になり、食事はほとんど取れてなくて、食べこぼしだらけで、ゴキブリが繁殖し、部屋の中は悪臭に満ちます。

私は、そんなに長期間のネグレクトの現場は見たことはないんですけど、2,3日というのはありますが、それでもヒドイ。

死んでもほったらかしで、死後数年してから発覚した、年金だけもらい続けていた、なんていうニュースもありますね。

本人も虐待したかったわけでもないでしょうし、相談できる仕組みがあるのに相談しないというのは、今までの生活の中で、外部とのコミュニケーションととる習慣がなかった弊害なのではないかと思うのです。親子の関係、親戚づきあい、近所づきあいが健全なら、究極の選択になるまでにいくらでも対策を打てると思うんです。

とくに、勤め先以外の付き合いがないという男性は、要注意です。世の中と広く付き合っておきたいと思います。

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