認知症の元ボクサーと身体拘束

0-91身体拘束はいけません。人権侵害です。

しかし私の経験した中でこれは難問だと思ったケースはあります。胃ろうを付けた認知症の元ボクサーなんです。
施設から、胃ろうの交換のための定期通院の送迎を請け負いました。

施設の対応もいかがなものかと疑問がいっぱいわくレベルのところでしたが、この元ボクサー、気に入らないと殴りかかってくるし、胃ろうを自分で引っこ抜きます。

私も不覚にも殴られました。半身不随状態ですのでたいして痛くもなかったんですが、見事に急所をとらえられました。さすが元ボクサーです。

これはちょっと手を自由にしておくには危険すぎるなあと感じました。私がついているときは、殴られながらも対応はできましたので縛ったりはしないんですが、施設の中でベッドに寝かす時など、ベッド柵に手を縛られておりました。

ああ、こりゃひでえと思いつつも、ほっとくのも酷いことになるのは予測できます。二十四時間誰かが見張っておくというのは、不可能です。薬でおとなしくさせておく、というのも拘束と大して変わらないでしょう。人権侵害という点では。精神病院などでは、よく使われる手だそうですが。

こういったきれいごとでは済まない話が、介護や福祉の世界にはいっぱいです。

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