檀家制度と離檀

0-69先日、鳥取のお寺の住職が男が檀家の81歳の男性を蹴っ飛ばして逮捕されるという事件がありました。お寺の責務も果たさず、檀家に金を出せ出せとばかり言っていると、評判の悪い住職だったようです。

お寺の行事についての話し合いで揉めてたようで、檀家に責められて住職がブチ切れたってとこでしょうか?

檀家に暴力をふるう住職って、えらいこっちゃですけど、事件になったんで世間の明るみにでましたが、お寺に不満を持っている檀家さんは多いようです。そもそも檀家制度というのに問題があるんですね。

檀家って、先祖代々続く強制的会員制度ってことですね。先祖のお墓があるから、ずっと会費を納めないといけない。契約更新はないです。先祖の代から子や孫まで未来永劫ずっと続く制度だと思われています。

死者の戸籍登録という考え方もできます。死者の住民税はお寺に納めます。お金を出すのは現世で生きている子や孫です。子や孫が遠くに引っ越したりしても、お墓はお寺にあるし、子や孫は檀家に入ったままですから、法事や葬儀があると、お寺にお金を払いに来ないといけません。

今の時代、子や孫は全国どこにでも引っ越しするし、先祖は大切にしたいけどお墓参りにもそうそう行けないということで、お寺に任せきりということはあります。お寺も高齢少子化で、お墓は草ボーボー、果たして祖先の供養をしてくれているのか、というようなところもあるようです。

だから、もう田舎のお寺は解約したい、お墓は近所に引き取りたいという希望が出ても当然なのですが、お寺は許してはくれません。離檀は罰当たりな行為だからです。というのは表向きで、本当の理由は、収入源を失うからです。

普通、お寺って、積極的に営業活動はしないので、昔ながらの檀家さんだけが収入源です。檀家さんさえおれば、葬儀や法要でお金が入ってくるし、宗教法人は非課税なので、丸儲けです。営業努力のいらない定期的のお金を払ってくれる檀家という会員を失いたくないんですね。

でも、今の世の中、檀家に入っておかないといけないという法律はないんです。日本にキリスト教が伝来した頃に、隠れキリシタンを防ぐためにできた制度が檀家制度です。戸籍の把握のためにも役に立っていたようですが、宗教は自由になったし、戸籍は行政が管理しているし、今や檀家制度はお寺の運営を支えるだけの制度になってるんですね。

このごろは離檀や墓じまいをされる人も増えてきたようです。離檀とは檀家を離れるということで、墓じまいは、先祖代々のお墓を処分して、お墓の引っ越しをしたり、永代供養にしてもらったりすることです。葬儀屋さんや、お墓屋さん(石材店)がそういうサービスを始めています。

お寺はもちろん嫌がるでしょうが、拒否権はありません。事情を話せばこころよく応じてくれるお寺もあるでしょうが、認めません!って権力意識を振りかざすお寺もあるようです。そういう場合は、弁護士に相談しますといえば、ぐうの音も出ないとか。

ありがたいお話をしてくれる、人間的にも尊敬できる住職がいて、お墓の管理や供養もしっかりしてくれて、遠方の檀家さんへの対応もバッチリなお寺さんなら、離檀する人も少ないと思うんですが、既得権益にあぐらをかいてたらダメですね。ITも使いこなして、営業努力をしないと、お寺ではない民間業者がどんどん頑張っています。

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