自分の親が介護状態になって思うこと

介護職として、お年寄りに接する時、お客様はすでに要介護状態です。

おかしげな人でも、最初っから、そういうキャラクターの人だと受け止めておれますが、自分の父親が、入退院を繰り返して、認知症の症状も出てくるようになると、お客さんとは違った思いが湧いてまいります。

認知症の親の介護

認知症になってくると、わがまま、ええかっこしい、おこりんぼ、わからずや、だだっこ、といった難儀な性格が吹き出してきますね。

私の父は、現役時は教員であり、また不動産投資家でもありまして、まじめで、細かいところまできっちりしていて、おだやかで賢い人、という印象が、子供心にありました。

こちらも大人になってくると、そうでもないな、と気づいてくるのですが、認知症になってしまうと、取り繕うところがなくなってきて、そういう面があらわになってくるのであります。

ええかっこしいというのは、読みもしない英語の本などを施設の部屋に並べたりするんですけど、周りの人間はわかっているんで、どうも滑稽であります。

母親は元気で、父の介護をしてますが、昔は言えなかった不平不満を、私に言うのですよね。

気が小さかったエピソードとか、不動産投資は実は母親が全て回していた話とか、半ば気づいてはいましたが、やはりそうだったのかあーと。

よく、親のおむつ交換なんてとてもできない、なんて話を聞きますが、わたしはそれは別にどうとも思わなくて、プロフェッショナルなテクニックで、ささっとできます。

介護職にとっては、おむつ交換なんて、バンソウコを貼り替えるようなもんでしょう。

しかし、親の隠されていた素の部分がむき出しになってくるというのは、なかなか辛いものがあります。当たられて辛いというのは別にないんですが、自分を偽って生きてきたのは、しんどかったであろうな、という思いです。

家族にも素をさらしていなかったってことですものね。(今のこの状態が日常だったら、それまた大変だったでしょうが。)

認知症になりやすい人

学校の先生は認知症になりやすいと言われますけど、公務員全般、認知症になりやすいという統計があるそうです。

与えられた仕事を、万事平凡にこなして余計なことはしない、というのが老後の脳みそにはよろしくないようですね。

公務員があまり個性的すぎるのは、はみ出し者になってしまいますから、どうしても素を隠してしまうのでしょう。

学校の先生も不良少年の扱いで苦労も多いはずですが、残業代不払いで辞めた社員から訴えられたり、債務超過で融資が受けられなくなったりする経営者の波乱万丈さほどではないってことでしょうか。恥も外聞もねえ!という状況にはなりにくかろうと思われます。

私は、事業の失敗とかで積み上げてきたものが吹き飛んで、あちこち迷惑もかけて弱さをさらけ出しました。髪の毛の薄いのも開き直ってさらけ出しております。

酔っ払えばグデングデンになり、プライドみたいなものもあまりなく、ゴメンナサイ!と謝るのは得意です。

おかげで、ストレスフリーな毎日です。

嘘をつくというほどではないですが、エエカッコしいで、本性を隠して生きているというのは、精神的によくないですね。

日頃から、やりたい放題しておくのが良いと思います。

ただ、そのやりたい放題というのが、周りの人を困らすようなものではいけないので、やりたい放題であっても良識の範囲内に収まっているというのがいいでしょう。

子曰く、「七十にして心の欲する所に従ひて矩(のり)を踰えず(こえず) 。」というのがありましたね。

ただ、その境地に行き着くまでには、若かりし頃に、もうええってくらい無茶をしておいたほうがいいのかもしれません。

私もまだ、本音を出しきれない、はっちゃけられないというところはありますが、まあまあ結構やりたいようにやってきたかな、というところはあるので、認知症になったとしても穏やかなボケジジイになるでありましょう。

どっちかというと、私の妻のほうが、いろいろ取り繕っているような気がするので、将来が心配です。もっと、いろいろ羽目をはずしてチャレンジしてほしいと思います。(浮気はダメ)

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