お泊りデイに危惧すること

047お泊りデイというのは、お泊りのできるデイサービスというもので、デイサービスは日中のサービスという意味ですから、言葉としてもなんだか変なんですけど、その実態も変なものでして、いまひとつグレーな感じです。

本来、お泊りする施設は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設のショートステイなんですけど、なかなか入所ができないんですね。需要に対して供給が少ないのです。

デイサービスには、具合が悪くなった人のための静養室があり、本来のサービス時間後も、一応滞在はできるようにはなっています。看護師もいるし。その流れでお泊りも可、としたのがお泊りデイです。ニーズに応えています。

最近は大都市を中心に増えてきているとのこと。

デイサービスのお泊りは介護保険の制度外になりますので、泊り賃は実費です。そんなに高額にはできないのが実情でしょう。相場は1,350円くらいのようです。連泊は30日までとか、定員はデイサービスの定員の半分以下まで等、業界の自主基準があるようですが、制度としては確立していないようで、質はピンきりの模様。

これは怖いなあと思うのは、夜の部で利益が出るんだろうかということです。要介護高齢者を一晩預かるということは、スタッフがいるのです。夜間の勤務には、割増賃金を払わなければなりません。

22時から翌日5時までの深夜業に対する割増賃金は2割5分です。19時から翌朝8時までの勤務として、13時間。通常時給が800円としても、割増をいれて11,500円です。

対して売上は、一泊朝食込みで1350円、一人で無理なく担当できるであろう3人が泊まって4,050円。赤字です。

昼の部で十分利益が出ていて、スタッフもたくさんいて交代勤務ができるなら、損して得取れの考え方でなんとかなるかもしれませんが、なんとかならない弱小企業がとりがちな作戦は、経営者が泊まり番をすることです。

頑張り者の社長でエライ!と思われるかもしれませんが、そのうち疲労がたまって事故を起こします。

死亡事故を起こしてニュースになって、社会問題になってから制度が見直されるというのが行政のお決まりのパターンです。

デイサービスで泊まる場合は、夜間の対応をよくよく説明を受けてからが良いと思います。重要事項説明書に書いてあることを通り一遍読み上げてもらっただけで納得してはいけません。といっても、他に頼るところがない、というのも実情ですね。

奇跡的に何事も起こらないことを祈るばかり、という事業所は、あるような気がします。

コメントを残す