認知症の親の借金

親の借金が発覚したら

0-78しっかりしていた両親も、年をとると認知症になってしまったりして、頼りなくなります。別居していて怖いのが、ふとんや健康食品などの高額商品の押し売りにあって、ローンを組んでいたりサラ金で借金をしていたりすることです。

全く判断能力がないという話なら、契約は無効、無条件で解約できることもあります。消費者相談センターなどに相談しましょう。(現金一括払いで、相手もよくわからないといった場合は、消費者相談センターではどうしようもないこともありますので、警察に通報です。)

問題は、判断能力がなかった、とはいえないような場合です。家族に内緒で契約して、クーリングオフの期間もとっくに過ぎていて、それが近頃ぼけてきて、息子夫婦が書類やら通帳やら整理していて発覚した、返済が滞ってきて督促があってはじめて知った、ということがあります。

連帯保証人でなければ、親の借金を子が返す義務はないのですが、知らん顔はできませんね。ふとんのローンくらいなら肩代わりもできるかもしれませんが、悪徳業者たちにつけ込まれて、いくつもの借金を重ねて、多重債務に陥っていたりしたら、これはちょっと素人の手にはおえません。

成年後見人制度を使って債務整理

とうてい返済しきれない借金があるなら、債務整理をするしかありません。認知症の人は成年後見人制度を活用することができます。

成年後見人とは、家庭裁判所が、成年後見人を決めて財産などの管理権を与える制度です。裁判所が認めれば子が成年後見人になれないこともないですが、債務整理の手続が必要となりますので、司法書士や弁護士など専門職にまかせたほうがよいです。

ずっと以前から返済があるようなら、過払い金が発生している可能性もありますので、引直計算をしてもらったら借金ゼロになっているかもしれません。

過払い金とは、サラ金が設定していた、利息制限法以上の金利を払っていた場合に、そのぶんを元金に充当させるものです。年利20%を超えるような金利だと、利息制限法をこえています。すでに完済していた借金でも、払い過ぎていた金利を取り戻せます。

そうやって任意整理をして、借金がなくなるか、減らすことができ、残りを返すことができるなら返していくのもいいでしょうし、それでも追いつかない場合は、自己破産という方法もあります。

自己破産の場合は、財産を失うことになりますが、ボロ家とか、スクラップに近いクルマなど、資産価値がない場合は債権者にメリットもないので残されます。

どの方法を取るのがいいのかは、状況に応じて違ってきますので、司法書士などの専門家の意見を参考にすると良いと思います。

自己破産しても年金は受け取れますし、借金が免責になれば、生活保護を受けることもできます。ただ、扶養できる子がいるなら、いっしょに暮らしなさい、という事にはなるかもしれません。

借金と相続

死後に借金が発覚した場合、借金も相続されます。資産より負債が多いようなら、相続放棄したほうが負担が少ないです。

ただ、引直計算をすれば、実は借金はもうなかった、あとちょっとだけだった、という可能性もありますので、慌てることな無いです。相続発生から3ヶ月の猶予がありますので、その間に専門家に相談しましょう。

注意点としては、連帯保証人になっていた場合です。この場合は相続を放棄しても借金を背負わないといけませんので、資産を相続して任意整理した方がいいこともありえます。

いずれにせよ、家族や親戚だけで物事をうかつに決めないで、弁護士、司法書士の専門家の知恵を借りるほうが良いでしょう。

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