認知症の被害妄想

0-58高齢者の認知症の症状の一つに被害妄想があります。

多いのは、物が盗まれた、というものです。「物取られ妄想」と呼ばれます。

私の知っているケースから考えると、神経の細やかな人がなりやすいような気がします。

おおらかな人はあんまりなりにくいじゃないかなあ。

きっちり統計をとったわけじゃないのでわかりませんが。

介護サービスの利用者に、介護ヘルパーが自宅のものやお金を盗んだ!と主張されると、なかなか難儀なことになります。警察沙汰に発展します。

盗んでいないという証明が難しいのです。

もともとあったのかどうかもわからないし。

認知症状のない利用者からヘルパーがお金を盗んだといわれたら

被害妄想の人は、あるていど正常な思考も残っているところもあるので、ホントに妄想なのか、思い込みなのか、正当なことを行っているのか判断がつかないことがあります。

今まで認知症でなくても、それが認知症の始まりということもありえます。

持ち物を管理している施設入所なら、妄想だねと決めてしまっていいと思いますが、自宅介護では、どこに何を隠していたのかもわかりませんので、本当にヘルパーがドロボーをした可能性もないことはないです。

そのために、ヘルパーがドロボーをした場合にそなえて保険に入っている事業所もあります。

身元保証賠償保険だとか、そんな名前での保険です。ヘルパーさんも登録型が多くて、身元が本当に清廉潔白かなんてわかりませんから。

事業所側としたら、被害妄想だと決めつけてしまったほうが楽ですが、真相はわかりません。

私は事業者側でしたので、ヘルパーさんは信用したいのですが、長年苦楽を共にした従業員でも、裏切ることはありましたので、半年やそこらの登録ヘルパーさんを、心底信用しきれないと気持ちも、正直いってありました。

雇用側も不安なんです。

警察も要注意リストにヘルパーを入れてると思います。過去の経歴などこっそり事情聴取されます。

もちろん不利なことはいいませんけど、離婚して子供をひとりで育てているとか、借金があるという状況は、やはり印象悪いです。介護業界はそんな人が多いですけど・・・

普段から悪いイメージを作らない

被害妄想が出る背景には、ヘルパーと利用者の人間関係がうまく行っていないというところはあります。

生理的に嫌い、というようなどうしようもないものもあります。

これは、社交辞令で取り繕えるものではないです。深層心理で嫌っていることのあらわれじゃないかと思います。

封建的な考え方のお年寄りに、一度でもアバンギャルドな恋愛話なんかしてしまうと、それが脳にインプットされて、取り返しがつかなくなります。

話のネタにと、うかつなことを言ってはいけないですね。

こうなると努力して改善できるものではないので、メンバー交代したほうがお互いに楽です。親子の確執が解けるというようなものではないからです。

なお、被害妄想には、隣の人が壁越しや天井伝いで電波を流して攻撃してくるというようなのもありますが、こちらは統合失調症のカテゴリーに入ります。

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