介護タクシーの事故

ニュースで介護タクシーが訴えられているという話を読みました。

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事故内容は、病院にお迎えに行った介護タクシーの介護員兼ドライバーが、車いすに移乗させるときに転倒させたというものです。

それが原因でお客のお年寄りが寝たきりになり、しばらくして亡くなった、ということです。

これは、さもありなん、という事故です。起こるべくして起こったと言えましょう。

 

個人営業の介護タクシーだと、こういう事故は多分あんまりないと思うんです。しかし、介護事業所がやっている介護タクシーだと、起こる確率が高いです。

これはなんでかといいますと、個人営業は事業主であり責任感もあるので、積極的に勉強や研修も受けています。臨機応変に、自らの身を挺してでも、利用者を守ろうとするものです。

しかし、介護事業所のやっている介護タクシーというのは、訪問介護やデイサービスのおまけでして、運転手はバイトです。ホームヘルパーや二種免許は持っているでしょうが、他の介護の仕事は難しいような、定年退職したような、おっちゃんです。

通院の送り迎えくらいならできるだろう、という程度の考えで走っている運転手、走らせている事業所は多いと思います。

 

大手だと、毎月みっちり介護技術、運転技術の研修をしているようなところも、もしかしたらあるかもしれませんが、中途半端な事業所だとそこまでやってないでしょう。

なんでかといえば、予算がないからです。

通院等乗降介助の保険点数は、1回1000円程度のものでして、一日5人、5往復して売上は1万円、運賃を別に上乗せしてもしれています。そこからガソリン代やら車の償却、事務費など差し引いて、時給も払ったら、ほとんど利益なんぞありません。

もっとギチギチに詰め込んで稼働させれば、売上は上がりますが、研修するヒマもなくなりますし、仕事は雑になります。

 

介護保険制度自体、採算の取れるものではなく、事業所はさらに労働基準法の遵守を求められるもんですから、きめ細やかなサービスというのは望むべくもないのです。

家族経営みたいな、ボランティア精神あふれる事業所だけがなんとか頑張っておるのです。利益追求型企業は手を引くのです。(どこかの外食産業の会社みたいに。)

 

というわけで、介護タクシーだから任せて安心、という認識は間違っております。どんな運転手がやってくるのか、よく観察しましょう。

わ、なんだか頼りない…、と思ったら、その心配は、たぶん当たっています。

チェンジを繰り返すと嫌がられますが、ちゃんとした運転手はいることはいますので、しっかり見極めてお願いするのがいいと思います。

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