介護用品のいす式階段昇降機

10年介護業務をしていて、数例、階段昇降機を利用されているお宅に入りました。

階段の手すりにイスがついていて、座ると、自動的に昇ったり降りたりするというイメージの機械です。

こういうの。(クマリフトの自由生活。ラジオコマーシャルでもお馴染み。)
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足が弱ってきて階段が辛くなってきたら、こういう装置を使うと楽です。階段の昇り降りというのは、足や目が弱ってくると非常に危険で、転倒・転落したら骨折などの可能性が高いです。入院してそこから寝たきりということもあるのです。階段昇降機を使えば安全に1階と2階をいったりきたりできます。

介護保険を使っての住宅改修で、手すりをつけるのが一般的ですが、自力で登れなくなると昇降装置は便利ですね。

ただ、ほとんどのお宅では、足に不自由を感じられると昇降機をつけるのではなく、生活の場を1階に移されてました。寝たきりなのに2階で生活されていて、たまの通院は階段をおんぶして運ばないといけないというお宅もありましたが、寝たきりだと、イスにも座れませんので、どのみち昇降機の出番はありません。

階段昇降機が導入されない理由

昇降機を導入する家庭が少ない一番の理由は、値段だと思います。高いんです。数十万から百万円くらいします。介護保険の補助はありません。レンタルやリースはありますが、全額自己負担です。(自立支援用具として助成金を受けられる自治体もあるようですが)

2番めの理由は、昇降機が利用できる状態というのが限られているからじゃないかと思うんです。平らなところは歩ける、立ったり座ったりはできる、でも階段は登れないという状態です。

介護を受ける人の状態というのは一定しておりません。良くなったり悪くなったり、どんどん変化します。使う必要がなくなったり、もしくは使えなくなったりするんですね。

杖や車いすのレンタルでしたら、使わなくなったら返せばいいだけですけど、住宅に設置する装置は、つけたり外したりはなかなか大変じゃないでしょうか。

そのあたりが、あまり一般家庭で普及していない理由だと思います。

なお、車いすにのったまま玄関の段差などを昇降できる「可搬型昇降機」というのがありますが、こちらは介護保険を使ってのレンタルや購入が可能です。人力で昇降するにはちょっとつらいという程度の高さの段差に、たいへん有効です。

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