人工透析とは。介護タクシーのドライバーからみる患者さん

介護職経験でいちばん多くて、つらいのが人工透析の患者さんでした。介護タクシーで送迎していた立場からの感想です。

 

高齢者の場合、だいたい糖尿病が原因となって人工透析に至る人が多いです。

糖尿病は、生活習慣が大きく影響します。食べ過ぎ飲み過ぎ運動不足、生活習慣病、メタボリック、そういったものから進行していって、腎臓の機能を損ない、週に3回、血液を濾過しに病院に通わなくてはならなくなります。

長年の不摂生の蓄積ですね。若い頃は平気でも、じわじわと症状が出てまいります。私が10年の経験の間で送迎させてもらった患者さんは、ほとんど亡くなられました。人工透析が始まってからの寿命って、よく知りませんが、10年はないように思います。(高齢ということもありますが。)

 

糖尿病には、先天的なⅠ型もあり、その他のいろいろな病気から来ていることもあって一概には言えないですが、はやくに気づいてコントロール出来ていれば、人工透析は避けられていたかもしれません。しかし、高齢者でこの段階まで来てしまったら、もはや後戻りはできないでしょう。

いちど人工透析が始まれば、死ぬまで続ける必要があります。腎移植などの方法がないこともないようですが、高齢の場合、そんな大手術は難しいようです。

人工透析の通院

週3回、一回あたり3時間から4時間かけて透析をされます。

週三回の透析は大変で、盆も正月も休みなしです。

 

腎臓の機能が悪くなっており、尿が出にくく、血液内に毒素が溜まっていき、人工的に血液を濾過していくのが人工透析です。

人工透析のあとは体重が減ります。透析をしないと、死んでしまいますので、休めないのです。

 

介護タクシーで、透析患者の送迎を担当していた時は、透析に行くなら、もう死にたい、なんて毎回聞かされました。

長年透析を続けている人は、腕はシャント手術のあとでボコボコになり、顔は黒っぽくなり、糖尿病の合併症がひどいと、失明や足の切断された人も、よく見ました。

ベッドにしがみつく患者さんを無理やり引き剥がして病院まで運んだことも、数知れず。

患者さんもつらいですけど、こっちも、つらい仕事です。

人工透析患者の旅行

ただ、悲観してばかりでも人生楽しくないです。

人工透析の患者さんは、水分や食事の制限もあり、旅行もままならないものですが、やればできないこともないです。

透析の患者さんから旅行の依頼を受けたことがあって、透析日の間に日帰りで京都観光に行きました。

ルートや、水分摂取の計画など綿密に立て、車椅子のおばあちゃん喜んでもらいました。

 

尿が出ないのであまり水分を取ってはいけないのですが、暑いと体調も崩しますし、冷えたお絞りを大量に用意したり、いろいろ大変。

車いすだと、バリアフリーかどうかも事前確認が必要です。

当時、京都の町って、あんまりバリアフリーな感じではなかったですね。それでも、嵐山の美空ひばり館など観光しまして、大変よい思い出になったと思っております。

 

私の介護タクシーはワンマンカーでしたけど、介護士看護師付きの、旅行プランを作っている業者もあります。

旅先での透析の環境を確保できれば、泊まりがけの旅行も可能のようです。

人工透析が始まると、一生逃れないですが、それでも工夫次第、積極的に相談すれば、楽しくすごすことは可能です。

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