高齢者の胃ろう患者の介護

0-68胃ろう(胃瘻)の患者さんの自宅介護を引き受けたことがあります。胃ろう患者を引き受けたというより、訪問介護のお客様が胃ろうを造設されたのです。

胃ろうというのは、口から物を食べるのが困難で十分に栄養が摂れないばあいに、直接胃や腸に管を通して、栄養剤(ラコールやエンシュアリキッド)を流しこむというものです。

胃瘻の造設はの理由は、誤嚥性肺炎のおそれが大きいとか、口から食事ができないなどです。

(胃ろうで完全に誤嚥を防げるというわけではありません。逆流のおそれはあります。)

胃瘻になると、食事介助をしなくていい点は楽ですが、口の中が乾燥してしまって雑菌が湧いたり虫歯になったり、口が開かなくなってしまったりするおそれがあるので、口のケアは大切です。

また、認知症の場合は、胃ろうを引っこ抜かないように注意が必要です。ツナギ服など着せることもありました。虐待と紙一重ですが、24時間つきっきりではないので、これはしかたないですね。

自宅で訪問介護員がケアをするのは、医療行為になるようなならないような微妙なところでした。胃ろうの入り口の洗浄や消毒は訪問看護士がするんですけど、万一引っこ抜けた場合の処置は、ヘルパーも必要ということでレクチャーを受けました。

胃ろうの穴にストローを突っ込んで、塞がらないように処置せよ、ということで、なかなか、おっかなびっくりです。

この利用者さんは、だんだん体調が良くなって、再び口から食べられるようになりまして、胃瘻は抜いてもらえました。透析患者のように、一度始めたら、やめたら死ぬ、というものではないです。

ところで最近は胃ろう患者を受け入れ可能な施設も増えているとか。自宅でケアできたくらいですから、施設でもできるでしょう。

ただし、胃ろうというのは、一時的措置だと思ってたんですけど、なかには死ぬまで胃瘻ということもあるようです。

人手不足の施設では、ひとりひとり誤嚥などに気を使いながらお食事の介助をするより、時間が来たらいっせいに栄養剤の弁を開くだけのほうがずっと効率的です。

施設によっては、胃ろうをしないとでていってもらいます! というところもあるようで、食べれるのに胃ろうに切り替えられるという例も無きにしもあらずとか。

これはあまりに人格の尊重より効率重視、手抜きですね。

そんな施設には入りたくないですね。胃ろうしていても、全く口からは食べられないということではないです。食べやすいスイーツなど、食べる楽しみは残せる処置なはずなんですけど、介護側の都合によって強制されるのは、ひどい話です。

家族の方は正しい知識を持って、あまりに言いなりにならないほうがいいと思います。

 

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