介護の車両が駐車違反をまぬがれる方法

訪問介護で高齢者のご家庭をまわっていくヘルパーさんや、送迎車、介護タクシーなどがとっても困る問題が、駐車違反です。

クルマを停められるスペースがあるようなお宅は少ないですし、5分や30分ていどの用で、いちいち離れた駐車場に入れに行く時間の余裕もないし、そもそも介護の仕事って、たいして儲かるわけでもなし、ヘタをしたら、駐車代のほうが高くつきます。

バイクか自転車で回れ、ってことになりますけど、そうも言えない事情もありましょう。

ほんの1分だろうが、駐車禁止の場所に路上駐車してクルマを離れてしまうと、交通監視員の餌食です。

窓に「ただいま訪問介護中!」というような貼り紙を掲示したところで、手心は加えてくれません。

というか、ヘルパーさんならヤクザみたいに恫喝してこないし、民間委託の交通監視員も、安心して駐禁ステッカーを貼れます。

この問題を、解決する正当な方法が、いちおう、ないことはないです。

訪問介護なら駐車許可証の申請ができます

道路に関する許可は、おおむね警察が管轄しております。

道路工事なんかで、工事屋さんが工事車両の駐車許可証を警察に申請するのと同じような感じで、訪問介護のヘルパーさんの車も、許可申請ができます。

駐車許可証の申請と交付

申請方法は、管轄の警察署によって違いはあるかもしれませんが、路上駐車しようとする自動車の車検証のコピーと、駐車したい場所・時間の指定書と、運転者のリスト、駐車せざるを得ない理由を証明するものとして、サービス提供表のコピーなどを準備して、その道路の管轄の警察署の担当窓口にもっていきます。

だいたい警察署の1階の、車庫証明受付のとなりに、駐車許可の窓口があると思います。申請に必要な様式も、そちらでくれます。

申請者は、ヘルパーさん個人じゃなくて、事業所となりましょう。

利用者の住所氏名などは、個人情報の保護の観点から、黒塗りすべし、とかありますので、書き方などは担当の警察官によく聞いてみてください。

申請から交付まで、1週間くらいはかかりますので、早めに申請するのがいいです。

交付された許可証を、外から見えるように、クルマのダッシュボードに置いて、正しく駐車すれば、ひとまず安心です。

毎月申請しないといけないのか、数カ月分申請できるのか、そのあたりは、担当と相談してみてください。

駐車許可証があっても駐車違反になります

許可証さえあれば、いつでもどこでも天下御免で止め放題!というわけでなくて、指定した車両、時間・場所に限ります。

場所は、ここらへん、と指定はできますが、そこが法定駐車禁止場所だと、やはり駐車違反になります。法定駐車禁止場所とは、交差点から5メートル以内とか、横断歩道の上とか、バス停の前とかです。(他にもいろいろ)

車を駐めて、3.5メートル以上の余地がなければ、そこも駐車禁止場所になります。

じゃあ、どこに駐めたらいいんだ!って話になりますが、上記の要件からはずれていて、その上で、駐車禁止の標識があるところです。(「指定駐車禁止場所」といいます。)

法定駐車禁止場所でもなく、指定駐車禁止場所でもないのなら、そもそも、許可はいりません。まあ、住宅地ではそんな場所は少ないですが。

車両ごとの許可になりますから、予定のヘルパーさんが病欠で、他の人がマイカーでいくとなっても、許可証の使い回しはできません。

訪問時間が変更になった、とか、指定場所が空いてなくて、ちょっと違うところに駐めてみた、というのもアウトです。

また、よそのお宅の私有地に、許可証を出して堂々と駐めたって話も聞きますが、それは駐車違反とかいう話じゃなくて、不法侵入というものです。

駐車許可証が交付されない場合

駐車許可証を申請しても却下される場合はあります。

半径何百メートル以内に、コインパーキングがある、といった場合です。駐車場があるんだから、そっちに入れろってことですね。

「駐車代を払っていたら、商売上がったりなのです。」と涙ながらに訴えても、そんなことは警察の知ったことではありません。そりゃそうだ。

この場合は、訪問介護のお客さんに、駐車料金は別途戴きますなど、交渉せざるを得ないでしょう。

他の商売ならアタリマエですが、介護事業の場合、自己負担が保険の何割とかで、あまりに格安なので、駐車代が、やけに高く感じていいにくいんですよね。「じゃあ、自転車で来て。」とか言われそうですし。

そのあたりは、契約前に交渉するべきでありましょう。

送迎車・介護タクシーなら駐車禁止除外指定車標章の交付申請ができます

訪問介護や訪問看護のように、事前に予定が決まってなくて、不特定多数のお客さんの送迎に回る車両、すなわち施設送迎や介護タクシーの場合は、駐車許可じゃなくて、駐車禁止除外指定車標章の交付の申請ができます。

駐車禁止除外指定車標章の申請と交付

これは、駐車場所を指定するものではないので、申請先は地域の警察署じゃないです。大阪の場合は、大阪府警本部になります。

必要書類等の詳細は、それぞれの警察のホームページに載っていると思います。

こちらは、どんなクルマでも申請できるわけではなくて、歩行困難者を運ぶ車両ということで、車検証に「車いす移動車」といったような記載がある必要があります。

改造して昇降装置等をつけていても、車検証に記載されてなければ、受け付けてくれません。このへんは、担当にご相談ください。

交付されても毎年、更新がありますので、更新忘れのないようにいたしましょう。

駐車禁止除外指定車でも駐車違反になります

ヘルパーさんの駐車許可と同じく、除外指定車であっても、法定駐車禁止場所に駐めると駐車違反になります。

歩道に乗り上げて、マンションの上までお迎えに行っている間に、レッカー移動、なんてこともありえます。

会社の車だったりすると、現場の運転手に正しく情報が伝わってなかったりして、駐めてはいけない場所に堂々と駐めていたりするんですよね。

介護に携わる人は、どうも、このあたり交通のモラルとか意識に疎い人が多いように思いますので、気をつけましょう。

 

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