趣味としての仏像彫刻のすすめ

0-22私の友人が仏像の彫師になりたいと、仏師に入門して修行をしているのですが、それで生活していくのは難しいようで、他に福祉の仕事などやっています。

仕事にするのは、なかなか大変だろうなと思うのですが、趣味としての仏像彫刻はいいですね。

宮本武蔵も晩年は仏像彫刻をしていたという話もあります。私の友人ももともと格闘家で、さんざん人をぶん殴ってきた反省を込めて彫刻したかったのかもしれません。

木材からだんだんと仏様を彫り出していくという作業は、心も落ち着いて精神的にも大変よいかと思います。今までの人生をふりかえって、感謝して魂を込めて彫っていきたいものです。

以前に書きました趣味の条件、

1、受け身で楽しむものではなく、自分の頭と体を使って活動するもの。
2、楽しくて、上達の喜びのあるもの。
3、日常的に継続できて、終わりのないもの。
4、人や社会とのふれあいのあるもの。
5、人の役に立てるもの。人を喜ばせられるもの。

上の条件で言うと、4と5が微妙な感じですが、取り組み方次第でしょう。

はじめての仏像彫刻

いきなり千手観音像をつくろうというのは難しいと思います。教室では、最初は彫刻刀で「地紋彫り」の練習からです。

それから、仏足、仏手、仏頭と、だんだん難しい部分に進んでいきます。小さな仏様からはじめて、大黒天、救世観音、地蔵菩薩、釈迦如来、聖観音菩薩など作れるようになるとステキですね。途中をすっ飛ばすと、自己流になって上達しません。

仏像彫刻は、自分の表現の場ではなくって、先人を教えを素直にたどることです。師匠の教えをよく聞いて、無心になって、じっくりと先を急がず取り組みましょう。自己流で、千年の歴史を持つ伝統技術を凌駕できるわけもないですね。残りの人生をすべてかけても、自分のオリジナリティを発揮する段階まで辿りつけないかもしれませんが、まあ、いいんじゃないでしょうか。

元大工さんとか木材屋さんとか、へんに経験や知識のある人のほうが、上達しにくく、挫折してしまいやすいようです。

全く新しい気持ちで素直に学ぶのがよいでしょう。

テキスト
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仏像彫刻のすすめ
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