成功報酬型薬を厚生労働省が検討

お薬代を、使った分だけ支払うのは、富山の薬売りの置き薬の商法です。現代では布亀などが、ご家庭や事業所など薬を置きに来られますね。

置いておくだけで、使わねば、無料です。消費期限の切れた薬は回収になるので、布亀さんにとってはマイナスでしょうが、お客の立場からすると、無駄のでない、とっても良心的なシステムですね。

それに対しまして、病院で処方される薬は、ぜんぶ飲むことが前提ではありますが、あんまり効いてないから薬を替えてみようということになっても、余った分は、捨ててくださいと言われます。薬代は返ってはきません。

売りっぱなしです。無駄になります。もったいないです。

(悪い薬屋が、生活保護者がタダで処方してもらった抗精神剤とかを買い取りして、闇で再販するケースはありますが、それは違法です。)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

成功報酬型薬とは

成功報酬型薬というのは、もっと太っ腹な話で、薬が効いて、病気が治ったら、お金をください。効かねばお金はいりません。という話です。

日本じゃ、聞いたことがなかったですね。

イギリスやイタリアでの例では、効果がなければ返金とか、最初は無料サービスで効果があるとなれば、その後の継続は有償だとか、逆に、効果があれば一定期間有料で、その後はタダとか、いろいろパターンがあるようです。

サプリメントや化粧品などでは、日本でも返金保証ってありますけど、医薬品ではないです。

このたび、我が日本政府に持ちかけていているのは、スイスのノバルティス。医薬品世界2位の製薬会社です。

対象となるのは、高額の新型がん免疫薬です。具体的には、「キムリア」という新薬(2017年8月米国で承認)で、小児・若年性の急性リンパ白血病に効くお薬とのこと。

この薬を使うと、一発で治るらしいのです。患者の8割が治ったとのことです。

お値段はなんと、5300万円です。

薬代としては、ぶっ飛んだ値段ですが、骨髄移植に比べれば、費用対効果が高いという話。

アメリカでは一部の患者に対して、成功報酬制度を導入しているそうで、投与から1ヶ月後に腫瘍が検出されなければ効果アリとして、薬代を請求しているそうです。

成功報酬型薬は日本に導入できるのか?

私は、以前から、医者代は、成功報酬にしたらいいと思っておりました。

成功報酬なら、医者も真剣に勉強したり、患者の話を聞いたりして、効きもしない抗生剤を出すだけという診療ではなくなるだろうと思うのです。

手術の上手下手、という話じゃなくって、食事を改善せよとか、まずタバコをやめる薬を飲みなさいとか、根本的なところにフォーカスするようになって、医療費も削減できると思うのですよね。

ただ、治療が成功したのか、失敗だったか判定できるのは、ずいぶん時間がかかる話ではあります。

お尻のおできをきれいに取るというだけなら、一週間後には手術の結果が出ていると思いますが、癌とか糖尿病とか、そんなにすぐには判定できないですよね。

一旦治ったと思っても、再発とか転移もありますし。どういう基準を成功とするのか判定が難しいです。余命半年は確定してたけど、まあまあ苦しまずに穏やかに死ねた、というのは成功か失敗かと問われれば、これまた難しい問題。

全額実費の自由診療なら、契約も自由で、一年後にこういう状態になっていたら、治療費免除とか返金とか、ケースバイケースにできないこともないでしょうが、日本の医療制度は、国民皆保険制度ですから、とんでもなくややこしい話になることでありましょう。

できるとしたら、モグリ医者のブラックジャックぐらいじゃないですかね?

ブラックジャックでも、保証はしないけど、命がけで治療するから、5千万円、とかいいますし。約束していても揉めるケースは、マンガの中にも描かれておりました。

また、成果報酬が、プラスにばかり働くとも限りません。一律の基準を作ろうとすれば、数字のデータで表す必要が出てくると思いますが、データというのは、捏造できるものです。

データの集計期間の末日まで、正常値で持ちこたえさせて、「成功!」と認定された翌日に死んだりするケースが相次ぐかも。

手術は成功でしたが、死にました、なんて話は今でも聞かない話ではないですね。

それに成功にばかり意識が向くようになると、瀕死の末期の患者なんて、最初から敬遠されるかもしれません。医者が「私にゃ、無理! 取りっぱぐれ確定だし、やめとく!」とか言って。

重度と軽度によって、報酬額が変わったりして、うちは重度にチャレンジとか、うちは軽度専門とか、要介護度によって受け入れの可否の判断をする介護業界みたいになりそうです。

そうなふうに考えると、医療の成功報酬制度は無理っぽく思えますが、薬だけの話なら、なんとかなるんじゃないかなという気もします。これから、喧々諤々と、議論されるのでしょうけど。

私は、高額な新薬を成功報酬にするのもいいとは思いますが、今使われている、抗生剤だとかインフルエンザの予防注射だとか、効いてるんだかどうだかわからん薬こそ、成功報酬にしたらいいんじゃないかと思います。

まあ、国の思惑、製薬会社の利権など、いろいろな問題が絡んで、一筋縄では行かないとは思うのですが、国民の健康と幸福を優先順位1位にしてもらいたいものです。

それが、カスタマーファーストってもんですね。

ところで、置き薬の布亀にしても、お客には無駄のないおトクなシステムに見えますが、あれ、知らない間に消費量が増えるんですよね。

良心的な顔をして、儲けておりますよ。きっと。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク