混合介護解禁のニュースに今さら感

新聞で、「混合介護解禁 東京・豊島区で」というニュースを読みまして驚きました。

パッと見て、混合医療の話かと思ったのです。混合介護なんて言葉は初めて聞きました。かいつまんでいえば、介護保険サービスと介護保険外サービスを一緒に提供してもOKになるという話のようです。

ほう、ついに解禁か、と思ったんじゃなくて、えーっ、アカンかったの??というのが感想です。

私が介護事業をしていたころは、普通にやっていたぞ。

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混合介護は禁止だったのか?

具体的にいうと、庭の草むしりとか、家族の分の食事まで作るとか、犬の散歩とか、介護保険のサービスの範囲を超えるサービスを、食事介助や、日常生活の支援などの介護保険サービスと混ぜてはいけなかったということですね。

介護実施記録に「草むしり」などと書いたら、監査で引っかかって、介護報酬を返還させられてました。

ですので、うちの会社では、そのあたりは記録には書かずに、別途有料サービスとして、お金を頂いておりました。たしかに同時提供ではなく、日を変えたり、時間をずらしたりして提供していたことがおおかたです。記録がややこしくなりますから。

同時提供で多かったのは、通院の付き添いです。

病院内の介助は介護保険外ということになっております。診察の順番待ちの時間を介護保険請求に入れるな、というのが行政の指導でした。また、病院内の介護は医療スタッフで行われるべきものであり、介護ヘルパーの出る幕じゃない、とも言われておりました。

そうはいっても、待ち時間まで看護婦さんがついてくれているような病院があるはずもなく、車椅子を押している時間とか、トイレの介助は、介護保険で対応しても良いという中途半端な対応になっておったように覚えております。

一枚のサービス記録表に、出発前の自宅での介助と、病院内で待っているだけの時間、トイレ介助などしている時間を、細切れに記録して、介護保険に当てはまらない部分は、実費にて頂戴しておりました。

記録が大変邪魔くさかったです。

この度の混合介護の解禁ということですが、そういうかんじで記録を細切れにして、介護保険サービス何分、保険外サービス何分というふうに、記録用紙の工夫で、うまく対応せよということでしょうかね?

ケアプランにも組み込む必要があるとすれば、ケアマネも面倒くさいことになるかも。

悪意のある事業所

「保険外の高額なサービスを優先し、保険内の介護を十分提供しない懸念がある。悪意ある事業者が不当に高いサービスを提供したり、高齢者が過度にサービスに依存して自立支援を妨げたりする、との指摘もある。」と新聞には書かかれておりましたが、私が思うに、そうはならんでしょう。

私の事業所では、介護保険外サービスは、介護保険の10割負担分よりは安い価格設定にしておりました。

需要があるけど、介護保険では対応できない、しかし、まるまる介護サービスの料金に合わせると高すぎる、利用者の家計を圧迫しすぎることを勘案して、非常にリーズナブルな、最小限の、いくばくかの費用はいただくというものでした。

ですので、事業所の儲けは薄かったです。ヘルパーさんに介護保険サービスの時給と同じだけ渡していたら、なんにものこりません。

できるものなら介護保険での利用にしてほしかったです。

介護保険のサービスより高いようなサービスなら、よほど経済的に余裕のあるご家庭じゃないと、利用されないでしょう。それこそ家政婦に来てもらえばよいのです。

介護保険制度を使うという時点で、利用者は、できるだけ費用は抑えたいと考えているはずです。

安いところが他にあれば、そちらを使うのです。介護保険サービスは料金は一律ですから、サービスの質だけで選びますが、自由価格となれば料金も大いに比較されるでしょう。

というわけで、介護事業所が、介護保険サービスに優先して有料サービスを提案するというのは、考えにくいです。

行政は、商売には競争の原理が働くってことを知らんのでありましょう。

それよりも、私が懸念するのは、これを機に、行政側がますます介護保険内のサービスの締め付けを厳しくしてくるんじゃないかということです。

監査で実施記録をチェックして、こんなことをやってはいけません、というより、保険外で請求すべきサービスです、というほうが指導しやすいですね。たぶん。

今回の制度変更は、誰の都合やねん、と考えたら、なんとなく行く先が見えてくるような気がします。

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